今から2年半くらい前、オリエンテーリングの全日本選手権への出場を目指している中、なんとか10年ぶりに全日本選手権の予選レースへの参加資格をゲットしました。
ランニングにもコーチが必要だ
しかし、翌年参加することになる予選レースの突破はレベルが高く、オリエンテーリングの技術の向上に加えて走力を更に向上する必要があると考えました。
練習方法を本やネットで調べていましたが、やはりコーチを見つける必要があると考えました。
いろいろ探している中で見つけたのが「チームアオヤマ」でした。
チームアオヤマをしったきっかけはチーム代表の青山剛コーチの書籍を読んだことでした。検索すると著書が山のように出てきますが、私はたまたま「走れるカラダになる 体幹「3S」メソッド」という本がAmazon unlimitedに入っていたのでKindleで読みました。とりあえず以下で50ページ読めるようです。
気になったのは以下の図です。
3Sとは「ストレッチ」「スイッチ」「ストレングス」の3つで、まず「ストレッチ」で使う筋肉を伸ばし、「スイッチ」(体幹のエクササイズ)で体にスイッチを入れる。そしてスイッチが入った体を使って「ストレングス」で強化する。ということです。
簡単に言うとガンガン走る前にストレッチと体幹をしっかりしなさいという内容です。
これはマラソン解説で有名な金哲彦さんに青山コーチが弟子入りしたときに
「青山コーチ、野球ってキャッチボールや素振りをしてからゲーム形式に入るでしょう?ランニングのキャッチボールや素振りはやっていますか?まず、そこから一緒にやりましょう」
と言われて編み出した練習方法だそうです。
とにかく上に描いたグラフが気に入りました。
ガンガン走ってもあちこち痛めたりしてなかなかパフォーマンスの上がらない私がいました。
そうだ、カメにならなきゃ。
チームアオヤマに入る
まずはセミナーに参加しないとコーチをしてもらえないということで、セミナーに参加しました。
ここでは「スイッチ」(体幹のエクササイズ)のやり方を主に学びます。
正直なところ1回やっただけではいいのか悪いのかよくわかりませんでいたが、続けてみなければわからないと思い、コーチングをお願いすることにしました。
最初に今までのトレーニング状況のヒアリングをしていただき、その後あらためて「スイッチ」「ストレッチ」を実地で教えてもらいます。
ストレッチについては書籍でも解説のあった「マストストレッチ」と「フルストレッチ」があります。
「マストストレッチ」は時間がなくてもトレーニング前後にはこれだけはやっておきましょうという内容で、所要時間は約10分。
「フルストレッチ」はランニングの基礎になるストレッチを上半身も下半身もフルにやりましょうとう内容で所要時間は約40分。
「マストストレッチ」は今まで外でもしたことのあるストレッチ+αといった内容でしたが、「フルストレッチ」は見たこともないものもたくさんあります。
そして、体がカタイ私にはそもそも
「そんな姿勢とれませんけど。。」
「このままでは脚がつっちゃいます。。」
というストレッチが続出。
これを見て、コーチは
「うちのチームの中でも2,3を争うカラダの硬さですね。」
「できれば週に4回くらいはフルストレッチしてもらった方がいいですね」
と半ばあきれながらも優しく言ってくれましたが、
私はコーチの表情から
「こんなカラダ硬いやつはうちのチームにいないよ。ダントツでビリだね」
「毎日フルストレッチやってください!」
と受け止めました。(あくまで私の想像です。)
「手後ろ組み・前倒しストレッチで手が90度に上がるくらいまでいかないうちはガンガン走ってはいけません!」とのこと
これは以下のポーズです。90度というのは地面に対した角度で、以下の写真だとまあ135度といったところでしょうが、私は約75度。。(残念ながら当時の写真はなし)
早くランニングの練習ができるようにストレッチをするしかありません。
毎日「フルストレッチ」
「フルストレッチ」は40分もかかるだけあって、ポーズが80もあります。1度や2度習っても覚えられるわけもなく、本を購入しましたが、写真を見ても、なんだかよくわかりません。
残念ながらすでに絶版になっているDVDを紹介してもらい、中古品を探して購入しました。
とにかく見ながらやるしかないのでDVDを再生しながら40分ストレッチをする生活が始まりました。2018年3月のことです。
毎日コーチの顔を見ながら40分ストレッチ。。
正直なところいろいろな意味で苦痛ではありました。
でも、1ヶ月くらい続けていたらポーズをすべて覚えられました!
DVDを卒業し、テレビを見ながらストレッチできるようになると、時間が経つのが早くなります。
また、「どうやってこんなポーズがとれるの?」といったストレッチがだんだんできるようになって成長が実感できるのも嬉しいものです。
ただ、コーチに成長しているのを見せつけたくなって、コーチングしている最中に(「ええ、もうこんなくらいできるんですよ!」)と、グイグイ体を伸ばして見せた時に、「ピキッ」と来てギックリ腰になったことが2回ほどありました。
無理はいけません。
半年くらいたってコーチングしている際に写真をとってもらってFacebookに記事を上げてもらいました。左が私で、右が郷間コーチです。このときはまあ80度くらいにまでは進歩していました。が、どうみても引き立て役ですが。。
そして今
現在でもランニングの練習をした日には基本的に「フルストレッチ」を必ずしています。(週5日くらい)
「フルストレッチ」をすると明らかに故障が減ります。逆に、しないとケガをするのではないかと心配で気持ち悪いです。
立ったままの前屈も以前は地面に全く届かず、マイナス13センチという感じでしたが現在は手のひらべったりまであと一歩(プラス10センチくらい)というレベルまで改善しました。
昔から体がカタイという自覚しかありませんでしたが、最近はジムでストレッチをしている人を見ると
「おっ、この人には(柔軟性で)勝ってる」
「おおっ、なんて柔らかい人なんだ、まったくかなわない」
と比較している自分がいます。そんなとき、「俺も進歩したな」と、しみじみ嬉しさを感じます。
チームアオヤマではコロナウィルスの影響もあり、一時的に活動休止となってしまいました。しかし、その期間を利用して
【逆境こそ進化の時】として柔軟性アップのススメをしています。
もちろん私も参加します!
これが2020年4月2日の私。まあ約90度にはなってますね。(ニヤリ)
1ヶ月後どこまでいくか。
本日はほぼすべて「ストレッチ」紹介になりました。
「スイッチ」や「ストレングス」に関してはまた後日機会があれば紹介します。
「スイッチ」「ストレッチ」を詳しく知りたい方はFacebookやYoutubeに動画が公開されています。Facebookは2019年4月9日の投稿から全27回、Youtubeはリンクをまとめたページが見つからなかったので ”マラソン「体幹スイッチ」トレーニング”で検索してみてください。